青汁は1日何杯まで?
青汁のタイプや製品によって摂取量が異なる
青汁は、一般的な水に溶かして飲む粉末タイプのほか、野菜から絞った青汁を冷凍した搾汁タイプ、サプリメント感覚で摂取できる錠剤タイプ、飲むのではなく「食べられる青汁」の寒天やジュレタイプなど、色々なタイプが販売されています。そして、それぞれの青汁タイプごとに、一日の推奨摂取量が決まっています。
ここで気を付けなければいけないポイントが、同じタイプの青汁でも、製品によって一日の推奨摂取量が異なることです。例えば、粉末タイプの青汁には、一日の推奨摂取量を「1~2杯まで」としている物もあれば「3杯」としているものもあります。つまり、粉末タイプの青汁全体として「一日何杯まで」と決まっているのではなく、製品によって異なる、という点を踏まえておきましょう。
青汁の目的によっても摂取量が異なる
同じ粉末タイプの青汁でも製品によって一日の推奨摂取量が異なることが分かりましたが、次にその理由を見てみましょう。これは、青汁を飲む目的が製品によって異なるからです。
かつて青汁を飲む主な目的とは、野菜が不足しがちな現代人への栄養サポートでした。青汁が日本で発売されたばかりの時には、緑黄色野菜などから直接とった搾汁を冷凍し、パウチしたものを飲む搾汁タイプが一般的でしたが、その後青汁製造の技術力も高まり、今では水に溶かして飲めて苦みも少なく、味付けもできて保存も効く粉末タイプの青汁が一般的になりました。
そして、粉末タイプの青汁には野菜から絞った搾汁の栄養素だけでなく、乳酸菌などほかの体へのサポートが期待できる成分も一緒に配合されることも増えました。これに伴って、体への効果や得たい目的に応じた様々な青汁の製品が誕生、販売されるようになったのです。
現在販売されている粉末タイプの青汁を目的別で1日あたりの規定摂取量を見てみると、一般的な野菜不足をサポートする目的の青汁製品は「1日当たり1~2杯まで」、製薬会社の販売している血中のコレステロール値を抑える効果を持つ青汁製品は「1日当たり3杯」となっています。
青汁の規定摂取量を知る方法
青汁の1日当たりの規定摂取量を知るには、その製品の裏のパッケージや付属している説明書、公式ホームページの製品仕様などで確認できます。さらに、製品によっては「いつでも飲んでいいもの」もあれば、「食後に飲む」など摂取量だけでなく摂取するタイミングが推奨されているものもありますので、一緒に確認しておけばより効果的に青汁から栄養素や成分を摂取できます。
推奨摂取量と必須摂取量の違い
青汁が一日何杯まで飲んでよいかを確認する時、製品によっては「推奨摂取量」と「必須摂取量」と表記が異なることがあります。「推奨摂取量」とは、1日〇杯までの範囲で飲むのを「お勧めする」量です。主に野菜不足を補うなど個人によって摂取量に差がでる青汁製品の場合は、「推奨摂取量」が表記されていることが多いです。
一方の「必須摂取量」は薬のように1日〇杯飲むのを「必須としている」量です。血中コレステロールを抑えるための青汁など、具体的な体への効果を目的とした製品の場合は、「必須摂取量」で表記されていることが多いです。
自分が飲む青汁製品の1日当たりの摂取量が「推奨摂取量」か「必須摂取量」かも合わせて確認するようにしましょう。
子どもは1日何杯まで?
野菜嫌いのお子さんの栄養サポートのために、青汁を飲ませたい親御さんも少なくありません。今はお子さん向けの青汁製品も多く販売されており、青汁自体は子供にも飲ませられるものがほとんどです。
ただし、子どもの場合大人よりも体の消化機能が未熟なため、大人と同じように飲んでいるとお腹がゆるくなってしまうことも。また、離乳食期の赤ちゃんなどには内臓への負担が大きいため、飲ませるのをお勧めしていない青汁製品もあります。
大人と同じく、子ども向けの青汁製品を飲ませる時にも「1日何杯まで」は製品によって異なります。青汁製品ごとに一日の摂取量を確認して飲ませるようにしましょう。
妊娠中など体がデリケートな時は1日何杯まで?
青汁の中に含まれている栄養素には、妊娠中や授乳中にも摂りたいものもたくさんあります。妊娠中や授乳中にも青汁は飲めますが、ノンカフェイン・無添加・糖分が低い物を選ぶようにしましょう。また、妊娠中や授乳中にも飲める青汁も製品ごとに規定の摂取量が決まっていますので、製品ごとに1日何杯までかを確認した上で、上手に取り入れましょう。
青汁を摂取量以下・以上に飲むと?
必須摂取量の場合、規定量を飲まないと効果が得られない
青汁の1日当たり何杯、が「必須摂取量」の場合、1日あたり定められた青汁の量を飲まないと、青汁の効果や成分を得られなくなってしまいます。必須摂取量の場合は、必ず1日あたりの摂取量を満たして飲むようにしましょう。
飲み過ぎは栄養素が吸収できず無駄に
青汁の定められた摂取量以上に青汁を飲んでも、栄養素がその分取れるというわけではありません。人間の体は、一回あたりで吸収できる栄養素の量が決まっていて、それ以上に摂取された栄養素は吸収されず、体の外に排出されてしまうので無駄になってしまいます。
さらに、青汁はたくさん飲んでも体への悪影響はありませんが、野菜の繊維質や吸収できなかった栄養素を外へ排出しようとする体の働きから、お腹がゆるくなってしまうことも。
青汁は「たくさん飲んだ分だけ効果が得られる」ものではありません。だからこそ、定められた摂取量を守って効果的に飲むようにしましょう。
青汁をアレンジした時は1日何杯まで?
乳製品で割った場合
粉末タイプの青汁製品は、水だけでなく飲み物と一緒に飲むこともできます。牛乳やヨーグルトなどの乳製品で割れば、味わいもまろやかになって飲みやすく、カルシウムやたんぱく質も一緒に摂取できます。
ただし、乳製品の中にはカロリーや脂質が高いものも。牛乳の成人1日あたりの推奨摂取量は200ML、コップ2杯くらいです。青汁と割って飲むときには200MLの範囲を守って飲みましょう。
コーヒーやお茶で割った場合
コーヒーやお茶で割って飲める粉末タイプの青汁もあります。ただし、コーヒーやお茶で気になるのがカフェインです。カフェインで眠れなくなってしまう方はコーヒーやお茶で割って飲むのは一日1杯まで、またはノンカフェインの麦茶などで飲むようにしましょう。
ジュースで割った場合
ジュースで割ればお子さんでも飲みやすくなりますし、おやつ感覚でも青汁を楽しめます。ただし、ジュースで気を付けなければいけないのが糖分。血糖値の上昇や肥満だけでなく、虫歯の原因にもなります。ジュースで割る時にも、1日当たり1~3杯までにとどめておいた方が良いでしょう。
ノンカロリー飲料で割った場合
ジュースの中でも、カロリー0の飲料があります。ノンカロリー飲料で青汁を飲めば、ジュースと違って糖分もなく、カロリー過多にもならないように見えますが、糖分の代わりに人工甘味料が含まれています。人工甘味料も摂りすぎるとお腹がゆるくなることがありますので、ジュースと同じように飲みすぎには注意しましょう。
青汁は1日何杯の規定量を守って飲もう
青汁は1日何杯まで飲んでよいのかについて解説しました。ここでポイントをまとめてみましょう。
- 青汁の1日の摂取量は同じタイプでも青汁を摂取する目的が製品ごとに異なるので、必ず製品ごとの規定量を守って飲む。
- 青汁の1日何杯の表記は「推奨摂取量」と「必須摂取量」があるので、規定量と合わせて確認する。推奨摂取量または必須摂取量は、青汁製品のパッケージや取扱説明書、公式ホームページの製品仕様欄に記載がある。
- 子供向けの青汁もあるが、成人用と同じく摂取量を確認しておく。
- 必須摂取量の場合は1日何杯の摂取量を下回ると効果が得られない。推奨摂取量の場合は飲み過ぎると栄養素が吸収されず、お腹がゆるくなることもある。
- 他の飲み物で割るなど、青汁をアレンジして飲む場合はその飲み物の一日の推奨摂取量を合わせて確認する。
これらを踏まえれば、飲みたい青汁製品は1日何杯まで飲めるのかが分かり、青汁の効果も効率よく得られますよ。