運動前・運動後どちらのタイミングが良い?
運動前に飲んだ場合
青汁は、主に緑黄色野菜や緑色の葉物から抽出したエキスを凝縮し、粉末や錠剤、冷凍パウチなどのかたちにしたものです。緑黄色野菜などに含まれているビタミンやミネラルを効率よく摂取できるので、健康的な生活を送りたい方や、野菜不足による栄養バランスが気になる方にも利用されています。
青汁を運動前に飲むと、野菜からの栄養素を効率よく摂取できるので健康的な体づくりに役立ちます。ただし、青汁からは野菜に含まれている食物繊維も摂取できるので、運動前に飲んでしまうと食物繊維の摂取と腸のぜん動運動のタイミングが重なり、お腹がゆるくなってしまうことがあります。
せっかく始めた運動もお腹がゆるくなったことで中断せざるを得なくなってしまいますので、むしろ運動前には青汁は飲まない方が良いと言えるでしょう。
運動後に青汁を飲んだ場合
運動をすると、体に溜まった余分なカロリーや体脂肪を燃焼させることができ、ダイエットに効果的です。痩せるためには運動が一番、と言われるようにダイエットを成功させるには適度な運動は欠かせません。運動後に青汁を飲むと、せっかく燃焼させたカロリーを青汁から再摂取してしまう、とイメージされるかもしれませんが実は逆です。
青汁に含まれているビタミンB2は、脂質の代謝を促す働きを持っているので、何と体脂肪の燃焼をサポートしてくれるのです。さらに、ビタミンB1は糖質、ビタミンB3はたんぱく質と同じく脂質の代謝も促すので、体の中の栄養素を効率よく消費し、脂肪として残さないようにサポートしてくれます。よって、運動後に青汁を摂取すると、ダイエットサポート効果が得られるのです。
また、青汁の栄養素の吸収率も良くなり、野菜の食物繊維や栄養成分が体のデトックスを促してくれるので、運動後で発汗作用や腸のぜん動運動が活発になっている状態で青汁を飲めば、抜群のデトックス効果が得られます。
また、青汁に含まれているビタミンB群の働きは、栄養素の代謝を促すだけではありません。ビタミンB1は、筋肉に疲労が溜まる原因物質である乳酸の代謝を促します。そして、ビタミンB2は細胞の発育を促す働きも持っています。つまり、運動後に青汁を飲めば、ビタミンB群によって疲労の元になる成分の代謝が促されるため、運動によって蓄積した疲労を回復させる効果も得られるのです。
運動後に効率的に青汁を飲むには
行う運動は有酸素運動にする
ダイエット目的で運動を行う場合、運動後に青汁を飲めばさらにダイエットサポート効果が得られることが分かりました。ここで注意しなければいけないのが、ダッシュや筋トレなどの筋肉に負荷のかかる運動や、野球やサッカーなどの運動量の多い激しい運動ではなく、有酸素運動を選ぶことです。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、スイミングなどの体に負荷がかかりにくく、効率よく体脂肪を燃焼させられる運動を指します。
ダイエット目的の場合、動きの激しい運動を行っても体や筋肉に負荷がかかるだけで、短い間しか運動ができないので体脂肪の燃焼には繋がりません。一方で、有酸素運動なら体への負荷が少ないため長時間続けられ、かつ酸素を体に送り続けられるので効率よく体脂肪を燃焼できます。
有酸素運動を行った後で、体脂肪を燃焼させるための酸素が十分に体に送られた状態で青汁を飲むと、抜群のダイエットサポート効果を得られます。
スポーツドリンクや豆乳と割っても効果的
運動後に青汁を飲むと効果的ですが、運動後に青汁を飲もうと思っても味やのどごしが気になり飲めない、という方も少なくありません。そんな時には、青汁をスポーツドリンクや豆乳で混ぜて飲むと効果的です。スポーツドリンクには疲労回復効果のあるナトリウムやクエン酸、筋肉を作り出したり、成長サポートを行ったりするアミノ酸が含まれています。
豆乳には良質な植物性たんぱく質であり、筋肉を作り出すサポートも行う大豆ペプチドが豊富に含まれているほか、脂肪の燃焼をサポートするサポニンも含まれています。さらに、女性ホルモンと似た構造を持つ大豆イソフラボンも豊富に含まれているので、女性ホルモンのバランスを整えて新陳代謝を正常にする効果も期待できます。
スポーツドリンクと豆乳で割って青汁を飲むときに気を付けたいのが糖分やカロリーです。スポーツドリンクはカロリーオフの製品も多く販売されていますし、豆乳は牛乳と比べても低カロリーです。ですが、飲み過ぎると糖分やカロリーの過剰摂取になってしまいますので、飲み過ぎに注意して青汁と一緒に上手に摂取しましょう。
運動後だけじゃない!目的別青汁を飲む最適なタイミング
便秘解消には起床後
頑固な便秘の解消には運動後に飲むのも効果的ですが、日常生活の中で飲むタイミングなら起床後です。起きてすぐに青汁を飲むと、寝ている間に失われた水分補給と共に、腸の運動を活発にします。さらに、青汁には多くの食物繊維が含まれているので、さらに高い便秘解消効果も期待できます。
ダイエット目的なら食前の空腹時
運動後に青汁を飲むと、酸素が行き渡った体の中での体脂肪燃焼サポートが得られます。運動をしないときでダイエットサポート効果を青汁で得たいなら、食前の空腹時がおすすめ。満腹中枢に働きかけて食欲を抑える効果や、食後の血糖値の上昇をゆるやかにして、脂肪がつきにくい体つくりのサポート効果が得られます。
快眠目的なら寝る前
寝つきが悪い、寝ている途中で目が覚めてしまうと眠れなくなる、など軽度の睡眠障害に悩む方も少なくありません。人間の睡眠を司るホルモンが「メラトニン」で、メラトニンは人間の覚醒と睡眠のバランスを整えて、体内時計を調整する働きを持っています。疲労やストレス、加齢など様々な要因でメラトニンの分泌が減ると、体内時計が狂って覚醒と睡眠のバランスが崩れ、睡眠障害を引き起こします。
そして、青汁の主成分でもある葉野菜「ケール」には、このメラトニンが含まれています。青汁を寝る前に飲めば、分泌量が減ってしまったメラトニンを青汁から摂取できますので、睡眠障害の改善効果も期待できます。
健康目的なら時間よりも習慣づけ
日頃の野菜不足の解消や食生活の乱れの改善など、健康目的で青汁を飲むなら、飲む時間を決めるのではなくいつでもいいので「一日一杯」の習慣づけが効果的です。忙しい人なら粉末や錠剤タイプなど、毎日の習慣としていつでも飲みやすい青汁を選ぶ、味が苦手で飽きてしまう方ならドリンクと混ぜてアレンジしたり、フルーツ味の青汁を取り入れたりする、定期購入を利用すると毎日の青汁の習慣づけに繋がります。
青汁は運動前より運動後!その他目的別でタイミングがある
青汁は運動前よりも運動後に飲むのが効果的、かつ青汁を飲む目的別に最適なタイミングがあることが分かりました。ここで要点をまとめましたのでおさらいしましょう。
- 青汁は運動前より運動後に飲むと効果的。運動後に飲むと、青汁に含まれるカルシウムやビタミンB群が運動で酸素の送られた体の体脂肪燃焼をサポートする。さらに運動で溜まった疲労の回復効果やデトックス効果も得られる。
- 運動後に青汁の効果を効率よく得るには、行う運動は有酸素運動にする、過剰摂取に気を付けながらスポーツドリンクや豆乳と混ぜて飲むのがポイント。
- 運動後だけでなく、便秘解消には起床後、ダイエット目的なら食前の空腹時、快眠目的なら就寝前と青汁で得たい効果の目的別に摂取するベストなタイミングがある。
- 健康目的で青汁を飲むならタイミングではなく一日一杯の習慣づけが重要。そのために、続けやすい、飲みやすい青汁を選ぶのが効果的。
これらを踏まえて、運動後やほかのタイミングで青汁の栄養素や働きをより効果的に摂取できるようにしましょう。
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